紫川十橋（⑤⑥）
【福岡県・北九州市小倉北区】
⑤水鳥の橋（鴎外橋）
なぜ「鴎外橋」か分からなかったので、とりあえず、
文豪、森鴎外と北九州・小倉との関係を調べた。
すると、彼は明治32年（1899）、第12師団軍医部長
として小倉に着任、３年間を過ごしている。
この間に、小倉の生活を題材にした『鶏』や『独身』、
『二人の友』といった小説を世に出している。
『即興詩人』もこの時期の翻訳だそうだ。
なるほど、調べてみるもんだ。今度、読もう。
⑥月の橋（宝来橋）
何の変哲もない普通の橋で、“本流”からは
少し外れている。事実この橋は、紫川に流れ込む
「神嶽川」に架かってる。他の９橋と比べ
何だか陽の当たらない“陰”を感じた。
そのせいだろうか、「月」の名はこの橋にピッタリだ
と思ったりもする。多分、もっと「月」のイメージに
合う姿に整備されることだろう。
