通潤橋（つうじゅんきょう）
【熊本県・矢部町】
2002年12月1日散歩
熊本県矢部町にある、たぶん熊本一有名な橋。
灌漑用水確保のため造られた水道橋。
この巨大な石橋の建設には、八女郡上陽町にある
洗玉橋を手掛けた橋本勘五郎も携わっている。
工事は嘉永５年（1852）12月から安政元年(1854）７月までの
１年８ヶ月という短期間のうちに完成した。
よくもまあ、こんな巨大なものを造ったもんだと感心する。
これより約200年前、福岡県大牟田市にある日本で
初めての水道橋、早鐘眼鏡橋が完成するが、
この橋の巨大さには到底かなわない。
この橋の完成により、周囲を深い谷に囲まれ水に乏しかった
白糸台地には、100ヘクタールもの水田が開けたのだそうだ。
昭和35年２月９日、国指定重要文化財に指定。